「地球温暖化:北極圏への影響」


北極圏などでは、地球温暖化による気温上昇率が他の地域と比較して非常に高いと言われ、地球温暖化の影響が現れやすい環境下にあるとされています。


第四次報告書〔IPCC〕では20世紀の100年間の間で平均気温が約0.74℃上昇したと報告されていますが、その数値は地球全体の平均値なのです。

顕著に地球温暖化の影響が現れやすい北極圏で確認すると、その2倍である2℃以上も平均気温が上昇しているのです。


北極圏における地球温暖化の影響は、その地域に生息する生態系にまで影響が現れています。

近年良くテレビ番組などでも特集される『北極熊』は、絶滅の危機さえあると報告されています。

北極熊はその名の通り北極圏にしか生息していませんが、今以上に北極圏が暖かくなってしまうと生存していくことが出来ないと言われております。


人類が排出し続けている「温室効果ガス」によって地球温暖化が進行し、野生生物を絶滅させてしまう現実を重く受け止め、早急な緩和策を実行することが必要なのです。


北極圏に生息する北極熊にとって、氷が減るとどの様な影響があるのでしょうか?


WWFの調査によると、北極熊が生息する最南端の地域であるカナダのハドソン湾で、通常より海氷が解けるのが一週間早かった場合、北極熊の体重は約10キロも減ってしまい、健康状態も悪化していることが報告されております。


また北極熊のメスは、北極圏の気温が1℃上昇するとその体重は22キロも減少してしまう場合もある様です。


北極熊の習性は春と秋に氷上で狩りを行うので、その氷が減少していることに大きく関係しているのです。


北極熊の食糧減は氷の下に潜んでいるアザラシなのですが、地球温暖化により北極圏の夏が長期化し、氷が溶けている期間が長くなっている影響なのでしょう。

『地球温暖化』により北極熊がやせてしまうことは調査によって明らかになってます。


北極圏の状況から地球温暖化は確実に進行していると予測されます。


北極と言えば海上を覆う氷をイメージしますが、地球温暖化による気温の上昇により、その氷の面積は年々減少しているのです。

特に夏の北極における海上の氷面積は、ひと昔である1970年と比べても4分の3にまで減少しております。

これは短い期間で気温上昇による氷の減少がかなり進行している証拠です。

一年を通して気温が高いと言うことは、冬の終わりが早く、また冬が訪れるのも遅くなります。

結果、北極圏が氷で覆われる冬が年々短くなっていきます。


北極圏の夏は現在2週間ほどしかないのですが、地球温暖化の主要因である二酸化炭素の濃度が増え続けて2倍にもなれば、氷は60%も減少すると報告されております。


野生生物の生態、またその変化を調査することで、北極圏の変化や地球温暖化の影響を知ることができますので、WWFでは北極熊を衛星で追跡調査しております。

調査の対象になっているのは北極熊の母グマなのですが、その行動から連れている仔グマの状況も分かるそうです。


私たち、そして地球上に存在するすべての動植物において地球温暖化は深刻な問題であるとともに、その地球温暖化は人類による「温室効果ガス」が引き起こしていることを忘れてはいけません。

人類には温暖化を緩和する責任があるのです。

国、企業、一人ひとりが地球温暖化の緩和策に真剣に取り組み、一日でも早く効果を出すことが地球温暖化の進行を止める手段なのです。